専門外来
循環器外来
当院は高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病をはじめ、幅広く内科疾患の治療を行っています。なかでも心疾患は日本人の死因の第2位であり、寿命が延びた現代は心不全パンデミックと言われ、今後ますます心疾患で亡くなる方が増えることが予想されています。
しかし医療の進歩により、心疾患も早期発見により治療可能な病態が増えてきております。それゆえ正しい心疾患の診断や治療、定期的な検査は非常に重要です。
当院では心臓専門医による診療と定期的な検査による管理を行っています。心臓に関して不安がある方や、高血圧、糖尿病、高脂血症などの持病をお持ちで心臓の検査をされていない方は受診をおすすめします。
発熱外来
待合室での感染拡大防止のため、一般患者さまと隔離してお待ちいただきます。
隔離スペースが空いていない場合はお待たせしてしまうかもうしれませんので、引き続きお電話でのお問い合わせの上ご来院をお願いいたします。(TEL:045-491-0567)
新型コロナウイルス感染症・インフルエンザ感染症の抗原検査は当日結果が出ますが、正確な検査結果を得るために発症後12時間以降の検査をお勧めしています。
発熱外来ご予約の方:受診前に健康保険証、小児医療証を当院のメールアドレス(wakakura_shinryojofdhystju@wakakura.jp)に送ってください。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に何度も呼吸が止まり、睡眠障害をきたす病気です。日本には300万人の潜在患者がいると言われています。
重度の睡眠時無呼吸症候群になると、日中の眠気や倦怠感、集中力の欠如が起こります。無治療のまま放置すると生活習慣病を招いたり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こしたりします。
最近は睡眠時無呼吸の検査は自宅で行うことができるようになり、検査のハードルが下がりました。費用は簡易検査で約2,700円(3割負担)、精密検査で約12,000円(3割負担)です。入院で精密検査を行う場合は個室での入院となり、3~5万円程度かかることが多いので負担はかなり抑えられます。当院ではオンライン診療による遠隔モニタリング指導を行っており、毎月通院するのが困難な方、CPAP治療中の患者さまでオンライン診療での通院に切り替えたい方などはご相談ください。
- 3ヶ月に1度は対面での診療が必要となります。
在宅酸素療法(HOT)
当院では在宅酸素療法(HOT)の導入から管理まで行っております。
HOTの適応は慢性心不全、肺高血圧、高度慢性呼吸不全、チアノーゼ型先天性心疾患および重度の群発頭痛となります。
HOTの目的は症状(呼吸困難)改善、QOLの改善、生命予後の改善など様々あり、携帯用の小型の装置もありその人の生活環境に合わせて導入することも可能です。
費用は1割負担の方でおよそ毎月7,680円(3割負担の場合は23,040円)となります。息切れなどの症状が気になる方はお気軽にご相談ください。
アレルギー舌下免疫療法
- スギ花粉症の舌下免疫療法の開始時に使用するシダキュア2000IAUの出荷制限が続いており、新規の舌下免疫療法が開始できない状況が続いております。出荷制限が解除されましたら、当院ホームページやLINEでお知らせします。
舌下免疫療法はスギ花粉症、ダニが原因のアレルギー性鼻炎に効果がある療法で保険適応となっております。
日本で最も多い花粉症はスギ花粉症で、日本人のおよそ4人に1人はスギ花粉症といわれており、有病率は年々上昇していています。
花粉症の治療の基本は抗原回避と薬物療法による症状緩和を目指すものでしたが、2014年から舌下免疫療法による根治を目指す治療も選択肢に加わりました。
当院で使用している舌下免疫療法のシダキュア錠・ミティキュア錠は1日1錠の内服を3~5年続けていただくことで、7~8割の患者さまで症状改善を認めると言われております。
スギ花粉症治療(シダキュア錠)開始可能時期は花粉が飛散していない6~12月中旬までで、適応年齢は5歳~65歳となっています。初診時に採血でスギ・ダニアレルギーの確認が必要です。受診希望の方は午前中の専門外来の受診をお願いいたします。
禁煙外来
- 現在は休止中です(メーカーより補助薬不足のため)。
再開時はホームページ、LINEでお知らせします。
ニコチン依存症が病気と認識され、禁煙外来は以下の条件をすべて満たした場合に健康保険が適用されます。
- ニコチン依存症を診断するテスト「TDS」が5点以上
- 1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上(35歳以上の方のみ。34歳以下の方はこの項目不要)
- すぐに禁煙したい意志がある
- 医師から禁煙治療についての説明を受け、その治療を受けることを文章により同意している
当院では禁煙補助薬のチャンピックス(バレニクリン酒石酸塩)を使用しております。
チャンピックスには
- ニコチン切れの不快感を軽減
- 禁煙における満足感の低下
の効果があります。
健康保険を使った禁煙治療では、12週間(約3ヶ月)で5回の治療を行いますが、禁煙外来2~4回目までの外来はオンライン診療が認められているため受診しやすい環境となっています。
費用は3割負担の方でおよそ13,000~17,000円程度です。
タバコ代が気になる、咳や痰が切れにくい、息切れが強い、将来の健康が気になる方はご相談ください。
禁煙外来受診前に禁煙外来問診票・同意書のご記入をお願いいたします。
問診票は当院のメールアドレス(wakakura_shinryojo@wakakura.jp)に送っていただくか、プリントアウトしてご持参ください。
検査
経鼻胃内視鏡検査
胃カメラは食道がん・胃がんの早期発見や胃炎、逆流性食道炎、ピロリ菌感染の診断に非常に有用な検査です。
しかし、口からの胃カメラは吐き気が強く、検査はつらいというイメージをお持ちではないでしょうか。
そのため最近は麻酔薬(鎮静薬)を使用して行うケースが多くなってきました。
麻酔薬は胃カメラの検査を楽に行えるメリットがある一方、副作用によりふらつきや注意力低下などが生じることがあり、当日の自動車やバイクの運転が制限されます。
一方、経鼻内視鏡検査は麻酔の必要がないためそのような制限はなく、検査後休憩の必要もなくすぐ帰宅できます。また、薬にデリケートな方や授乳中の方にも安心してできる検査方法です。
経鼻胃内視鏡の注意点として、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで鼻詰まりがひどい方や、鼻中隔湾曲症で鼻がもともと曲がっている方などは検査に向いていません。鼻からの胃内視鏡検査が困難な方には、口からの胃内視鏡検査も行っています。
当院での内視鏡検査・胃がん健診ご希望の方はお電話でのご予約をお願いいたします。(TEL:045-491-0567)
超音波診断装置
超音波検査
痛みや被ばくがないため体への負担が少なく、検査時間は10~15分程度です。
当院では超音波専門の技師が予約制で行っていますが、緊急を要する場合などはその場で医師が検査を行うこともあります。
心臓超音波
心臓の血液の流れを直接見ることにより、心臓の部屋を区切っている弁の逆流や狭窄(きょうさく)を診断することができます。
また、心臓の動きの異常や壁の肥厚なども診断することができます。息切れやむくみ、倦怠感などの心不全の兆候が気になる方は検査を受けることをおすすめします。
腹部超音波
肝臓、胆のう、すい臓、腎臓、ひ臓といった腹部の臓器が対象となります。消化管ガスの影響により診断が困難になることがありますので、検査前は食事・乳製品の摂取は禁止となります。
健診で肝機能障害を指摘されいる、腹痛や背部痛が気になる方などは検査を受けることをおすすめします。
頚部超音波
甲状腺や頸動脈の観察が可能です。生活習慣病(高血圧、高コレステロール血症、糖尿病、肥満)がある方は頸動脈の動脈硬化により脳卒中のリスクが高くなります。
甲状腺疾患が気になる方、生活習慣病をお持ちの方は検査をおすすめします。
ホルター心電図
動悸や胸痛などは、症状が治まってから病院で心電図をとっても診断をすることは困難です。
ホルター心電図は携帯型の小型心電計により24時間にわたり心電図を記録することができます。当院のホルター心電図は防水性能を持つ小型軽量型を導入しており、通常の日常生活の制限はなく、シャワーや入浴もできるようになりました。翌日の同じ時間に電極を外して検査は終了です。検査結果の解析には1週間程度かかります。1日のうちに動悸や脈が飛ぶ時間がある方、めまいや失神があった方、胸が締め付けられるような痛みが数分程度続く方はご相談ください。